店頭に並ぶ富山湾産のイワシ=27日、富山大和

イワシ豊漁、平年の13倍 富山湾、2月の漁況

2018/03/28 01:50

 富山県農林水産総合技術センター水産研究所は27日、2月の富山湾漁況・海況を発表し、マイワシの漁獲量が4451トンで、過去10年で最多となった。過去10年の平均値と比べ、13・3倍の水揚げ量となり、豊漁を喜ぶ関係者の声が相次いだ。

 

 水産研究所の担当者によると、日本周辺ではマイワシの資源量が増加傾向にあり、「富山湾内に入り込む条件がそろっていたのではないか」と指摘する。1~3月中旬の漁獲量は7千トンを超えており、好況は5月ごろまで続くとみられる。2010年以降で最多だった2016年の年間漁獲量8173トンを早々に上回る可能性が大きい。

 

 県内で最多の2445トンの水揚げを記録した氷見市では、氷見漁業協同組合の担当者が「豊漁はありがたいが、このイワシがブリだったら、と思う」と苦笑いした。2月は「ひみ寒ぶり」の漁期でもあったが、今季は過去最低の8058本にとどまり、2月3日に出荷終了を宣言している。

 

 同市のひみ番屋街でイワシが人気になっている。鮮魚コーナーだけではなく、施設内の浜焼きやすしの店にも並ぶ。担当者は「イワシ専門店のようになっており、客からも喜ばれている」と話す。

 

 富山大和(富山市)の鮮魚コーナーでも、連日イワシが並ぶ。鮮魚専門店「新潟海宝丸」の田中博章さんは、「例年より早く市場に出回り、普段のものより脂が乗っていて味もいい」と話す。一方で、シーズンを迎えたホタルイカ漁の水揚げ量は今のところ前年の半分ほどにとどまっており、田中さんは「そろそろホタルイカをはじめほかの魚介類も入ってきてほしい」と本音をのぞかせた。