富山のニュース 【2月22日01時44分更新】

茅場再生で全国の事例学ぶ 南砺市の菅沼合掌造り集落で勉強会

安藤代表理事の講演に聴き入る参加者=南砺市菅沼
 世界遺産に登録されている南砺市の菅沼合掌造り集落の茅場(かやば)再生について考 える勉強会が21日、同集落の飲食店吾郎平(ごろべい)で開かれ、集落内外の関係者約 40人が全国の茅場再生の事例を学びながら、菅沼での取り組みに思いを巡らせた。

 茅場は合掌造り屋根の葺(ふ)き替えに欠かせないカヤを育てる場所。集落住民からな る越中五箇山菅沼集落保存顕彰会では今年度から県の「中山間地域チャレンジ支援事業」 の採択を受け、3年計画で茅場の再生に取り組んでおり、集落に近い場所に茅場を新設す る。

 勉強会には顕彰会員や県、市、同じく世界遺産に登録されている相倉集落の関係者らが 出席した。

 日本茅葺き文化協会の安藤邦廣代表理事が講演し、伊勢神宮周辺や富士山麓(さんろく )など日本各地の茅場再生の取り組みを紹介。熊本県阿蘇地方では季節労働の若者たちが カヤ刈りの仕事に就いていることなどが説明された。安藤代表理事は「茅場となる草原の 価値をもっと見直すべき。保全再生には若者の参加が欠かせない」と提言した。

 菅沼集落では茅場の保存再生に向け、人手不足が課題の一つとなっており、勉強会を通 して再生策の検討を行う。

 会場では、日本茅葺き文化協会が五箇山を題材に、合掌造りの歴史や構造を紹介した絵 本「茅葺き屋根のつくりかた」が披露された。市内の小学校や図書館に配布される。


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