富山のニュース 【2月9日02時00分更新】

子宝願う「石棒祭り」 富山市婦中町の道島・上野村づくり協が9月に開催

祭りの内容を話し合う住民=富山市婦中町道島の道島・上野公民館
 富山市の婦中町道島・上野村づくり協議会は9月、男性のシンボルを形にした石棒をま つり、五穀豊穣(ほうじょう)と子孫繁栄を願う「石棒祭り」を初めて行う。約4千年前 、縄文時代の婦中で石棒を囲んで行われたとされる祭りをヒントにした。2002年に道 島で出土した石棒を基に、長さ1・2メートル、重さ15キロの木製のご神体を既に仕上 げており、当日は老若男女がお宮のご神体に触れて子宝と豊作を祈る。

 道島では02年9月、長さ56センチ、太さ16センチ、重さ約22キロの大型の石棒 が田んぼから出土した。棒の頭部は欠け、周りを火に囲まれたように焼けた跡があった。 旧婦中町教育委員会によると石棒は石を磨いて作る祭事用具で、立てた石棒の周囲で住民 が火をたき、子孫繁栄や狩猟、漁業の成功を祈る「神祭り」で使われたとされる。

 石棒を地域おこしに活用する案を考えていた協議会員39人は昨年3月、愛知県田縣神 社に出掛け、男性器の形をしたみこしを担いで五穀豊穣(ほうじょう)を願う「豊年祭」 を見学。熱気とにぎわいに圧倒され開催を決めた。

 当日は会場となる道島の牛嶽社で、主婦らが古代米で石棒の形をしたもちを焼き、来場 者へ配布することも予定している。現在は9月の完成を目指し、ご神体を納める宮を牛嶽 社境内に建てる計画を進めている。

 同協議会長の谷川吉松さん(60)は「訪れた人に村の元気が伝わるような祭りにした い」と話している。


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