北陸の経済ニュース 【8月22日02時46分更新】

洋食に合う清酒を 石川県工試が新酵母開発 後味、ワインに近く
 石川県工業試験場は、洋食に合う清酒の酵母を開発した。従来の清酒よりも強い酸味を 引き出す酵母で、ワインに近い後味になるという。ビールや焼酎などの人気に押され、清 酒需要が落ち込むなか、県工試は「食生活の多様化に対応する酒造りを後押しし、消費拡 大につなげたい」としている。

 県工試は5年前、県酒造組合連合会の依頼を受け、清酒離れの目立つ若者や女性層をタ ーゲットにした酵母開発に着手した。

 県内の各酒造から取り寄せた酵母や独自配合の酵母など約2千種類を対象に研究を開始 した。発酵試験や味覚評価を繰り返し、「脂っこい料理とも相性が良い、さわやかな後味 を引き出すタイプ」(県工試)を見つけ出した。

 この酵母を使って、既に小松市内の酒造が本格醸造を行い、6月に約700本を発売し た。洋食レストランなどからの引き合いが多く、好調な売れ行きを見せているという。

 県工試は「従来とは一線を画した清酒が出来上がった。県内の酒造に幅広く利用を呼び 掛けていきたい」としている。


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