北陸の経済ニュース 【3月17日03時51分更新】

在庫一掃へ値引き合戦 北陸の家電量販店
 北陸の家電量販店で地上デジタル放送対応テレビの値引き合戦が過熱している。4月か らテレビの省エネ基準が改定され、需要をけん引したエコポイントの対象機種が大幅に減 るため。各社は「対象外の機種は売れなくなる」と危機感を募らせ、現金還元や長期無料 保証などで在庫一掃を急いでいる。

 「対象外商品の売れ行きが鈍るのは目に見えている。売るなら今しかない」。100満 ボルト金沢本店(石川県野々市町)の売り場担当者は力を込める。

 同店は2月末からエコポイントセールを開始。通常のエコポイントに加え、ポイントの 20%相当を現金還元している。46型テレビの場合、エコポイント3万6千点と現金7 200円が購入者に返ってくる仕組みだ。

 さらに、機種を限定して通常有料となる5年間の長期保証を無料の10年間に拡充した 。

 コジマのNEW金沢駅西店(金沢市)は先週末から、対象外の商品を1割値引きして販 売。担当者は「4月までに在庫をできるだけ減らしたい」とする。

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 家電エコポイントは、省エネ性能の高い家電を購入した人に対し、購入金額の5〜10 %程度をポイントとして還元する制度。ポイントは地域産品や商品券などに交換できる。

 「省エネラベル」四つ星以上の製品がポイント付与の対象。4月から地デジ対応テレビ の省エネ基準が強化され、これまで四つ星以上の評価を受けていた製品の約半数が三つ星 以下の評価になるという。

 省エネ基準改定を見越した「間際需要」も増えている。

 ケーズデンキ加賀パワフル館(加賀市)では、3月の販売実績が前年同月の約2・3倍 で推移。担当者は「トリノ冬季五輪、サッカーワールドカップドイツ大会が重なった4年 前よりも売れ行きはいい」と手応えを口にする。100満ボルト金沢本店でも、3月の販 売実績が前年同月の約2・5倍に膨らんだ。

 今年はバンクーバー冬季五輪やワールドカップ南アフリカ大会が重なる「家電店にとっ ての当たり年」(関係者)。地デジ完全移行が来年7月に迫り、買い替え需要が急増する とみられている。

 ただ、現場では「イベント効果はさほどない。節約志向が強まった今、エコポイントだ けが頼みだ」(関係者)とする声も聞かれる。対象が半減し、エコポイントの恩恵が薄れ る4月以降に需要が鈍る可能性が高い。各販売店の担当者は「今のうちに需要を取り込ん で『貯金』しておきたい」と意気込んでいる。


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