北陸の経済ニュース 【3月13日03時15分更新】

余剰スペースで収益改善 北陸のサービス業
 北陸のサービス業で、店舗の余剰スペースを見直す動きが広がっている。昼の予約が減 っている飲食店では、予約客用のスペースで昼向けの新型店を開業した。周辺で自社店舗 が増え、大規模店が不要になったとして売り場を縮小するドラッグストアも出てきた。消 費不振に悩む各店にとって既存店の見直しは急務となっており、無駄なぜい肉をそぎ落と し、収益体質への改善を目指す。

 中華料理店経営の豊中物産(金沢市)は今月から、同市駅西新町2丁目の菜香樓新館2 階に中国茶のカフェを開設した。午前11時半から午後5時半まで、中国で買い付けた茶 を中心に健康がゆ、点心などを提供する。

 従来、2階部分は予約客の専用スペース。しかし、「夜はまだ予約が入るが、不況で昼 間はなかなか埋まらない」(魏賢任社長)のが実情で、余剰スペースの活性化が目的だ。

 既にリピーターもおり、魏社長は「カフェだけで月商100〜150万円を目指したい 」と期待を込める。

 余剰スペースで、本業とは全く異なる事業を始める店もある。

 石川県野々市町のスーパー銭湯、極楽湯金沢野々市店は今月、レジ前で婦人服約200 点を販売する。地元衣料品店から仕入れ、「湯上がりにきれいな服を着たいという心理に 訴えかける」(飯窪智店長)狙いだ。また、浴場に向かう通路では地元スーパーと連携し 、野菜約10種を店頭に並べている。

 同店では、リーマン・ショック以降、食事やマッサージなど入浴以外の売り上げが前年 同期比で2割ほど落ち込んでおり、飯窪店長は「レジ前や通路は利用客が必ず通る場所。 売り上げを確保するためにも、ここを使わない手はない」と話す。

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 外食店をはじめ、サービス業界は厳しい消費の冷え込みにさらされている。現状打開へ 新しい収益源を探る店が多いが、コストを抑え、リスクを避けるため、「新しく設備投資 するより、現状の施設を見直す方が得策」(魏社長)とする声は少なくない。

 一方で、売り上げを伸ばすより、余剰な売り場を縮小することで利益増につなげたケー スもある。

 クスリのアオキ(白山市)は昨年7月、新潟県の上越、柏崎両市内の2店で売り場面積 を1320平方メートルから同社標準サイズの990平方メートルに変更した。

 2店はそれぞれ両市への進出1号店。当初は認知度アップのため大きめの店を構えたが 、「ドミナント化(集中出店)により周辺で自社店舗が増えたこともあり、必ずしも大き な店が必要ではなくなった」(経営企画室)とする。

 このうち柏崎の店舗では同8〜9月の売り上げが3割弱減ったが、人件費や光熱費など を削減でき、利益面は改善したという。

 余剰スペースの見直しは、費用をあまり掛けずに手早く効果を得られる。景気回復の先 行きが不透明な中、スペースの無駄を排除し、無理なく稼ごうとする店が一段と増えそう だ。


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