北陸の経済ニュース 【1月30日04時26分更新】

雇用底ばい、景気の重しに 北陸経済の判断据え置き
 北陸財務局の薗田俊和局長は29日の全国財務局長会議で、北陸の経済情勢について「 厳しい状況にあるなか、引き続き持ち直しの動きがみられる」と報告し、前回(昨年10 月)から判断を据え置いた。生産や消費の一部で持ち直しているが、有効求人倍率は極め て低い水準で推移し、「底ばい」が続く雇用が景気の重しになっている。

 北陸は有効求人倍率が比較的高い地域で、全国平均が0・99倍で1倍を割り込んだ2 008年1月でも、北陸は1・24倍だった。北陸は同9月に0・98倍となって以降、 1倍割れが続き、09年2月以降は0・50倍前後で推移。同11月は0・53倍だった 。直近の同12月で石川県は前月と同じ0・47倍となり、0・46倍で4カ月連続で改 善している全国平均との差が縮まっている。

 雇用情勢に関し、薗田局長は「非常に厳しい状況が続いている」と述べ、判断を据え置 いた。先行きが不透明なことから、生産が増加しても雇用の増加に慎重な企業も多いとの 声があるという。

 今回の報告で、判断が引き上げられたのは企業収益。各企業の経費削減が進んだことか ら、09年度通期について前回の「減益見通し」から「増益見込み」に修正した。経常利 益で非製造業が前年比10・4%減となる一方、製造業が14・0%増の増益を見込んで いる。

 生産全体の判断は据え置きだったが、一般機械と繊維の判断は引き上げられた。一般機 械では建機でインドネシアなど新興国向け需要が回復。繊維はカーシートなど自動車内装 材向けを中心に持ち直しているという。

 個人消費は大型百貨店とコンビニエンスストアの販売で弱い動きが続いている。一方、 新型インフルエンザの影響により、ドラッグストアでマスクの売れ行きが良く、ホームセ ンターでは除雪用品に動きがみられるという。新車販売は大幅に増加。昨年12月は前年 比41・8%増となり、3カ月連続で二けた増となっている。

 今年1年の景気について、薗田局長は「雇用などがリスク要因となるが、リーマン・シ ョックから2年となる9月には少しでも明るくなってほしい」と述べた。


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