石川のニュース 【11月5日03時21分更新】

利用者減「浅電に乗って」 北鉄と金沢市が沿線住民へ広報紙発刊

利用者増を目指し「瓦版」の発行が始まった北陸鉄道浅野川線
 「浅電」の愛称で親しまれる北陸鉄道浅野川線の利用者増へ、北鉄は4日までに、沿線 住民に向けた初の広報紙を発刊した。石川線鶴来―加賀一の宮間が1日で廃止になるなど 苦境が続く中、「浅電を支援したい」という地元の声を受けて金沢市と企画した。毎月発 行予定で、北鉄は「浅電への愛着が深まる情報を載せて利用者増につなげたい」としてい る。

 北鉄によると、浅野川校下町会連合会から先月、鉄道の収支悪化について問い合わせが あり、集会で経営状況を説明したところ「地元として利用促進に貢献したい」との申し出 があった。住民の提案から情報をニュース形式で伝える広報紙発刊が決まり、「浅電を伝 える」との願いを込めて「浅野川線瓦版 浅伝」と名付けた。

 「浅伝」はA4判サイズで、浅野川線の蚊爪、北間、大河端、三ツ屋、三ツ口の各駅が ある浅野川校下8町会で先月末から回覧が始まった。1445世帯が対象となっている。

 初回号では「公共交通を守る唯一の方法は少しでも多くの人に乗っていただくことです 」と鉄道利用を呼び掛けている。金沢駅周辺のイベントや、車両の修理工場の場所など豆 知識も掲載した。

 北鉄によると、浅野川線の昨年度収支は約2100万円の損失で7年連続の赤字。乗客 は約153万人で、最盛期だった1966(昭和41)年の約345万9千人に比べ半分 以下に落ち込んでいる。

 「これまでは学校で新入生向けに電車の乗り方講習会を開く以外、住民と積極的なかか わりはなかった」(鉄道部)という北鉄。現在、内灘を含む浅野川線の残りの沿線や石川 線沿線でも広報紙回覧を検討している。


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