石川のニュース 【10月29日02時51分更新】

国産旅客機開発へ能登空港で飛行実験 JAXAと三菱重工が来月9日から

国内の一般空港で初めてFBWの飛行実験が行われる能登空港
 能登空港で11月、航空機業界で国内最先端技術の飛行実験が行われる。宇宙航空研究 開発機構(JAXA)と三菱重工業(東京)が11月9〜27日、国産旅客機の開発に向 け、航空機操縦・飛行制御システム「FBW(フライ・バイ・ワイヤ)」の研究に関する 共同実験を展開する。FBWの研究で一般の空港が利用されるのは国内で初めて。石川県 は実験を空港周辺への企業誘致の足掛かりにしたい考えである。

 石川県側が航空機業界に能登空港の活用を打診していたところ、実験への申し入れがあ った。東京から近いなど能登の立地条件が良いことに加え、隣接する日本航空学園輪島校 から格納庫と会議室を借りられることが、実験用地としての条件に符合した。

 能登空港の飛行実験では、JAXAと三菱重工業の研究者ら10人程度が現地に滞在す る。1日当たり1、2回、JAXA所有の実験用航空機「ミューパルアルファ」を飛ばし 、離着陸時や急旋回時の操縦性などを確かめる。

 JAXAによると、国産旅客機は1973(昭和48)年に製造終了した「YS11」 以来、30年以上生産されていない。しかし、近年は三菱重工業が小型ジェット旅客機「 MRJ(三菱リージョナルジェット)」の開発を進めるなど、生産再開の動きが出ている 。

 一方、県は能登空港の開港以降、空港の活性化のため周辺地域への企業誘致を目指して いる。今回の実験をきっかけとして、国産旅客機で新たな進展が見られる航空機業界から 能登に注目が集まる可能性もあり、県は「実験を航空機産業との接点にしたい」(商工労 働部)としている。


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