石川のニュース 【5月30日03時55分更新】

廃線車両で運転体験 珠洲のNPO企画

乗車体験で廃線を走行する車両。8月にも運転体験が始まる=今月3日、珠洲市正院町
 廃線となったのと鉄道能登線を活用し、能登の地域振興を図る珠洲市のNPO法人「の とレール・エア21」は八月にも、実際に走行していた当時の車両を使った運転体験を始 める。募集しているレールの一口オーナーは県外の鉄道ファンがほとんどという人気の中 、全国の鉄道ファンが熱望する運転体験を呼び水にさらなる観光誘客につなげたい考えだ 。

 同NPOは、能登線(穴水―蛸島間)が二〇〇五(平成十七)年三月末で廃止された後 、のと鉄道から車両一両と、旧蛸島駅付近から穴水方面への線路約八百五十メートルを購 入した。大型連休中やお盆の時期に乗車体験を行ったり、旧蛸島駅で鉄道グッズや地元の 特産品を販売したりしている。

 運転体験は中学生以上が対象で、希望者はJRの元運転士らが講師を務める講習会を受 講、合格する必要がある。料金は一万八千円を予定している。同NPOによると、NPO が運営し、運転体験できる列車では日本一の走行距離となる。

 鉄道グッズや珠洲の特産物がもらえ、イベント情報の提供などの特典があるレールのオ ーナーは一口一メートル当たり一万円。数十人いるオーナーのうち県内在住者は二、三人 で、東京や大阪、京都など県外在住者が大半を占めるなど全国にファンが広がっている。

 同NPOによると、今年の大型連休中に乗車体験に訪れた鉄道ファンら約六百人のほと んどが運転体験を希望していたという。濱田隆伸理事長は「珠洲の自然や食に加え、鉄道 でも観光客を呼び込みたい」と話した。


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