石川のニュース 【8月11日15時35分更新】

酷暑 増える「ペットボトル症候群」 がぶ飲み注意

暑い夏にがぶ飲みしがちな清涼飲料水。飲み過ぎには注意が必要だ=11日午前10時半、金沢市内
 8月に入り、30度を超える厳しい暑さが続く石川県内。節電対策で室内の冷房も弱い となれば、ついつい手が伸びるのは冷たい清涼飲料水だ。ただ、しょっちゅう口にすると 、急激に血糖値が上がる「ペットボトル症候群」に陥る危険性がある。県内でも若年層を 中心に発症が増えており、内科医は「暑いからといって、がぶ飲みは危険」と注意を呼び 掛けている。

 金沢有松病院の前川正知院長によると、ペットボトル症候群は医学的には「清涼飲料水 ケトーシス」と呼ばれる。糖分の多い清涼飲料水を継続して大量に飲み続けていると、血 糖値が上昇し、糖分の代謝を促すインスリンの働きが一時的に低下してしまう。

 インスリンが欠乏すると、糖分をエネルギーとして使えなくなり、体は糖分の代わりに 脂肪を分解する。その際に「ケトン体」と呼ばれる酸性物質が体内に蓄積し、吐き気や意 識障害などを引き起こす仕組みだ。

 患者の多くは10〜30代の男性。県内でも発症が増えており、同病院では以前、ペッ トボトル入りのジュースを毎日3リットル近く飲み続けた男子学生(18)が、意識もう ろうとなって運ばれたケースがあったという。

 前川院長によると、一般的な清涼飲料水には糖分が容量の10%含まれ、1リットルの 清涼飲料水をがぶ飲みすると、5グラムの角砂糖を20個かじっているのと同じ計算にな る。しかし、ジュースなどを飲んで血糖値が上がると、それを薄めようとさらに水分を欲 してのどが渇き、甘い飲み物をまた飲むという悪循環が起こりやすい。前川院長は「ジュ ースやスポーツドリンクが悪いわけではない。大切なのは飲む量」と指摘し、誤った水分 補給を警告している。


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