
「加賀藩主前田家墓所」として国史跡に一括指定される高岡市の前田利長墓所
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文化審議会(石沢良昭会長)は二十一日、高岡市の前田利長墓所と金沢市の前田家墓所
を「加賀藩主前田家墓所」として、一括して国史跡に指定するよう、塩谷立文部科学相に
答申した。早ければ来年一月にも指定、登録される見通し。加賀藩主前田家墓所は江戸時
代の大名の権力や墓制を知るうえで貴重であり、特に前田利長墓所は規模、意匠の点で全
国の大名家墓所の中でも特筆できると評価された。
県境をまたいだ国史跡指定は富山、石川県では初めて。富山県内の国史跡指定は二〇〇
六年の上市黒川遺跡群(上市町)以来で十八件目となる。
前田利長墓所は高岡市関の市有地と民有地を合わせた三万三千三百九十一平方メートル
で、金沢市の野田山にある前田家墓所と合わせると十一万九千六百八十六平方メートルと
なる。
前田利長墓所の国史跡指定をめぐっては、〇六年三月に行われた金沢市の前田家墓所の
調査指導委員会で、文化庁の調査官が高岡と金沢の墓所を一つの史跡として指定する可能
性に言及。これを受け、高岡市は〇六年度から金沢市と連携して前田利長墓所の調査を進
め、今年度、歩調を合わせて文化庁に史跡指定の申請書を提出した。
前田利長墓所は、高岡市が世界遺産登録を目指す「近世高岡の文化遺産群」の主要資産
であり、国史跡指定により資産内容が充実する。
文化審議会は加賀藩主前田家墓所のほか、壱岐古墳群(長崎県壱岐市)など八件を史跡
に指定するよう求めた。名勝二件、重要文化的景観六件、登録記念物三件も答申した。