
話し合う地元住民と河岸助教(左から2人目)=富山市の神保コミュニティセンター
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富大医学部第一内科(戸邉一之教授)は五月から七月にかけて、ぜんそく症状を訴える
患者の実態調査を行う。二年前に実施した同様のアンケートで、富山市婦中町神保地区の
住民の回答率が高かったことから、同地区に住む四十五歳以上の男女約二千四百人に協力
を求める。ぜんそくや、症状の似たCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の有病率把握を狙いと
し、高齢者の発作による窒息死予防などを目指す。
調査を担当する河岸由紀男助教によると、富大医学部第一内科は二〇〇六年に厚生労働
科学研究事業の一環として、神保地区を含めた全国十一カ所でアンケートを実施した。こ
の結果、高齢者にぜんそく症状を持つ人の割合が高いにもかかわらず、治療を受けていな
い患者が多いことが明らかとなった。
ぜんそくは、吸入ステロイドで治療すれば症状は改善するが、病気の自覚がない高齢者
の場合、突然の発作から窒息死に至るケースがある。河岸助教は「潜在的な患者を把握し
、正しい診断と治療でぜんそく死を防ぐことができる」としている。
調査は五月二十四日から開始、喫煙習慣、アレルギーの有無、気管支を拡張する薬の吸
入前後の呼吸機能の変化を検査し、健康診断や採血、特典としてメタボリック症候群につ
いても検査する。河岸助教は今夏にも結果を取りまとめて分析、研究成果を国際学会など
で発表する方針。
二十四日夜、同地区センターで開かれた説明会では、河岸助教や廣田米正前神保地区セ
ンター長、鍋山忠勲自治振興会長が住民に協力を求めた。