【10月8日01時42分更新】
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◎剱岳山頂の社、建て替えへ 山小屋経営者らが奉賛会

50年間、剱岳山頂にあった「剱嶽社」と佐伯祢宜(ねぎ)=立山町芦峅寺の雄山神社境内
50年間、剱岳山頂にあった「剱嶽社」と佐伯祢宜(ねぎ)=立山町芦峅寺の雄山神社境内
 北ア・剱岳(標高二、九九九メートル)の山頂で五十年間、風雨と氷雪に耐えてきた「 剱嶽社(つるぎだけしゃ)」を建て替える計画が進み、雄山神社と山小屋関係者らが七日 までに奉賛会をつくり浄財募金に乗り出した。剱岳が近代登山へ幕を開けた測量登山百年 の節目に新造営の発願であり、環境省の許可を得て来夏には真新しい小さな社(やしろ) が建つ。

 「剱嶽社」は、一九五七(昭和三十二)年に山好きだった富山市舟橋今町の醸造会社経 営、吉川良平氏(故人)により建立され、ケヤキ造り銅板ぶきで高さ一・五メートル、幅 一・六メートル。ケヤキ材は戦災で倒れた神通川河畔の神社の神木が使われたという。

 雄山神社(立山町芦峅寺)の佐伯睦麿祢宜(ねぎ)が末社である剱嶽社の来歴を調べた ところ、偶然にも「ちょうど半世紀と判明した」と言う。すでに、末社は九月中旬に下界 に降ろされ、今は雄山神社境内に仮安置されている。

 御造営奉賛会は、剣山荘の佐伯功麿さんを会長に、会員は剱御前小舎、剱沢小屋、早月 小屋、真砂沢ロッジ、仙人池ヒュッテ、池の平小屋、仙人温泉小屋の各経営者で占め、名 誉会長には吉川良平氏の長男、吉川章さんが就いている。

 雄山境内に安置されている剱嶽社は、さび果てた銅板にあちこち焼けこげが残るなど落 雷被害の激しさも物語る。吉川名誉会長は「小さな祠(ほこら)だが、父の志のしるしが 末永く残るのはうれしい」と話し、奉賛会の事務局を務める佐伯祢宜は「社の造営には遭 難者の慰霊、鎮魂の意味もある。毎年山頂に登りお祭りもしたい」と話している。

 募金箱、申し込み書は会員の各山小屋に置いてあり、問い合わせ、申し込みは090― 2125―6770まで。


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