
裁判員制度導入に向けて実施された模擬裁判員裁判=今年5月、富山地裁
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司法制度改革の目玉となる「裁判員制度」の導入に向け、富山地裁は十月から、制度の
周知徹底と制度をめぐる疑問に答えるため、富山県内五カ所でミニフォーラムを開催する
ことを決めた。裁判員を務めることに消極的な県民が依然として多い中、制度の意義を分
かりやすく伝えるとともに、県民が抱える不安や疑問に助言することで、制度の円滑な導
入につなげる。
二〇〇九年五月までに導入される裁判員制度は、裁判官三人と国民の中から選ばれた裁
判員六人による多数決で、有罪か無罪か、有罪の場合は量刑を決める。富山地裁の〇五年
の統計によると、一年間で裁判員となるのは、県内の有権者約三千四百人に一人の割合と
いう。
富山地裁は一昨年から、県内各地の企業や地域に裁判官や職員らを派遣する「出張講座
」を重ねているほか、模擬裁判や企業への協力要請を行うなどして、制度の周知徹底を図
ってきた。
しかし、昨年暮れの内閣府調査や今年四月の最高裁調査でも、裁判員への参加に抵抗感
を抱いている人が多かった。このため、フォーラムでは裁判員裁判の流れや法律の基礎知
識、法律用語などを分かりやすく説明するほか、参加者の不安や疑問点に裁判官がアドバ
イスする形式で実施する。
計画では、フォーラムは十月から来年二月にかけ、富山、魚津、砺波、高岡、富山市の
順で開催される。杉森研二所長や裁判官、職員が出席し、毎回、五十―百人程度の参加者
を見込んでいる。
富山地裁総務課は「多くの人に裁判員制度に関心を持ってもらえるようにするため、今
後、フォーラムの具体的な内容を検討する」としている。