
路面電車環状線化で軌道が新設される大手モール=富山市大手町
|
富山市は新年度、路面電車の環状線化に向け、軌道を新設する区間で埋設物の移設工事
に着手する。軌道の既設区間では、橋梁(きょうりょう)架け替えの実施設計や補修に向
けた調査を実施する。市は国や県など関係機関との協議を本格化させ、軌道法の特許取得
や都市計画決定、軌道工事の認可などを経て工事に入る考えだ。移設工事費など六億五千
百万円が市当初予算案に計上された。
環状線化計画では、丸の内から大手モールを経て西町に至る約九百メートルで軌道を新
設する。市は二〇〇九年度の開業を目指しており、今年一月からルートの測量、埋設物調
査を行っている。新年度は調査結果を基に、軌道の新設に必要となる地下の電線、ガス管
、水道管や電柱の移設工事を実施する。移設工事は夏以降に始まる見通しである。
軌道の既設区間では、環状線化に伴い電車の運行本数が増えると予想されるため、橋梁
を補強する。安住町の安住橋については、一九九三三(昭和八)年の築造で老朽化が著し
いことから車道部分を造り直す。新年度は実施設計を行い、〇八年度に工事に入る。桜橋
通りの桜橋についても補修の必要がないか調査する。
路面電車の環状線化では、JR富山駅周辺と中心商店街のアクセスを強化し、都心地区
の回遊性を高める効果が期待されている。また、富山駅高架化後には駅北の富山ライトレ
ールと接続し、路面電車のネットワーク化を目指している。総事業費は二十―三十億円を
見込んでいる。