
大賞の取り扱いについて協議する越中アートフェスタ実行委員会=富山市の県教育文化会館
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富山県などが昨年十二月に開いた第一回「美の祭典越中アートフェスタ2006」の立
体部門の大賞受賞者が、乾燥大麻を所持したとして県警などに現行犯逮捕された事件で、
同フェスタ実行委員会は二十三日、富山市の県教育文化会館で緊急の実行委員会を開き、
対応を協議した。大賞の取り扱いについて、委員の意見は「取り消すべきだ」と「取り消
すべきでない」に分かれ、結論を持ち越した。
逮捕された大賞受賞者は富山市寺町、富山ガラス造形研究所研究生井上愛仁容疑者(2
7)。井上容疑者は県の予算から支出されている副賞十万円も受けている。
実行委では、出席した二十六人の委員全員が意見を述べ、「県民に愛され、親しまれる
展覧会を目指したにもかかわらず、このような事件が起きたのは大変残念」との考えでは
一致したものの、大賞の取り扱いについては意見が分かれた。
大賞を取り消すべきだとする理由では、「青少年も参加する展覧会であり、影響が大き
い」「薬物と作品は無関係とは言い切れない」などがあった。一方、取り消すべきでない
とする理由では「作品自体は堂々と大賞を取っており、事件はその受賞後に発覚した」「
法の裁きと作品の評価は別」などがあった。
また、実施要項には賞の取り消しに関する記載がなく、実行委として取り消しが可能か
疑問とする意見も出た。
主催者である県側の五十嵐信夫委員(県文化振興課長)は「今日は委員の意見を聞きた
いので、県としての意見は控えたい」と述べるにとどめた。
実行委員長の得地秀生県美術連合会長は会見で、個人的な意見としたうえで「実行委が
取り消すのはいかがなものか。本人から辞退の申し出があれば対応したい」と語った。
実行委は二月七日に再度、委員会を開き、対応を決める予定である。