富山名物「昆布巻かまぼこ」のブランド化を目指す富山県蒲鉾(かまぼこ)水産加工業
協同組合が、製法や材料などの基準となる「富山の蒲鉾10か条」を制定した。「富山の
名を辱めないよう、技術を守り伝える意志を持つこと」と作り手の心構えも織り込んでい
る。組合では「富山名産昆布巻かまぼこ」の名で地域団体商標登録を特許庁に申請してお
り、北前船によってもたらされた昆布が生んだ”富山ブランド”の味を守ろうと意気込ん
でいる。
「富山の蒲鉾10か条」は、(1)品質を守るための努力を怠らない(2)原材料、副
材料を吟味し、富山の名を辱めない(3)蒸し製法を用いる(4)富山県内に本社、本店
、工場を持つ(5)かまぼこ業者として三十年以上の歴史を持つ―などからなる。
県外では地域ブランドとして「小田原かまぼこ」の商標を取得した小田原蒲鉾水産加工
業協同組合も、独自の「10か条」を定めている。
昆布巻かまぼこは、一般的に用いられる板を使わず、すり身を載せた昆布を巻いて形を
整え、蒸して仕上げる。昆布のうま味成分がすり身全体に移り、独特の味が人気を集めて
いる。
北前船が行き来した時代に昆布が県内に多く移入され、昆布じめや昆布巻と並ぶ、富山
を代表する郷土食の一つとして受け継がれてきた。
県蒲鉾水産加工業協組では、今年六月に地域団体登録取得委員会を立ち上げ、申請に向
けて取り組んできた。今回、申請したのは昆布巻タイプだけだが、「赤巻」や「細工かま
ぼこ」も今後、申請する。
奥井健一組合長は「10か条は富山で発展した昆布巻かまぼこの伝統を残すための品質
基準。富山ならではの味を守るため、業界全体で取り組んでいきたい」と話している。