2006年11月29日更新
昆布巻かまぼこ、隠し味は「誇り」 ブランド化へ「10か条」

 富山名物「昆布巻かまぼこ」のブランド化を目指す富山県蒲鉾(かまぼこ)水産加工業 協同組合が、製法や材料などの基準となる「富山の蒲鉾10か条」を制定した。「富山の 名を辱めないよう、技術を守り伝える意志を持つこと」と作り手の心構えも織り込んでい る。組合では「富山名産昆布巻かまぼこ」の名で地域団体商標登録を特許庁に申請してお り、北前船によってもたらされた昆布が生んだ”富山ブランド”の味を守ろうと意気込ん でいる。

 「富山の蒲鉾10か条」は、(1)品質を守るための努力を怠らない(2)原材料、副 材料を吟味し、富山の名を辱めない(3)蒸し製法を用いる(4)富山県内に本社、本店 、工場を持つ(5)かまぼこ業者として三十年以上の歴史を持つ―などからなる。

 県外では地域ブランドとして「小田原かまぼこ」の商標を取得した小田原蒲鉾水産加工 業協同組合も、独自の「10か条」を定めている。

 昆布巻かまぼこは、一般的に用いられる板を使わず、すり身を載せた昆布を巻いて形を 整え、蒸して仕上げる。昆布のうま味成分がすり身全体に移り、独特の味が人気を集めて いる。

 北前船が行き来した時代に昆布が県内に多く移入され、昆布じめや昆布巻と並ぶ、富山 を代表する郷土食の一つとして受け継がれてきた。

 県蒲鉾水産加工業協組では、今年六月に地域団体登録取得委員会を立ち上げ、申請に向 けて取り組んできた。今回、申請したのは昆布巻タイプだけだが、「赤巻」や「細工かま ぼこ」も今後、申請する。

 奥井健一組合長は「10か条は富山で発展した昆布巻かまぼこの伝統を残すための品質 基準。富山ならではの味を守るため、業界全体で取り組んでいきたい」と話している。




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